アクセスが集まるようになるまえにサイト作成で気をつけることの1つとして視線誘導パターンがあります。
それほど難しいものではないですが、基本的に左上からアルファベットの「Z」を書くような順番にサイトを見るパターンが多いため、これを考慮してWebデザインを考えることが多いです。

これはグーテンベルグ・ダイヤグラムと呼ばれるもので、マンガやテレビを見る時にも人が無意識に目で見ている領域を指すものです。
文化や文字の読み方によっては多少の差がありますが、多くの英語を利用する人は左から横に文字を読んでいく傾向にあるので、この視線誘導パターンを活用してサイトを作るとアクセス数にも影響が出ます。

人間の心理的な側面とも合わせて左上には画像やイラストなど目立つものでかつ、インパクトが合ってその先を読み進めたくなるようなものが魅力的です。
視線の動きから判断すると右上と左下部分はあまり人に見られない部分なので、細かい文字を並べてしまうとせっかくの広告効果やサイト運営が失敗してしまうこともあり注意が必要です。
最も多く紹介されているのは左上と右下部分をインパクト有る構造にすることで、画像や文字のフォントなども工夫するとよいでしょう。

他にもZパターンやFパターンなど、閲覧者の視線を分析した結果として得られたデータも多くあり、視線誘導はWeb制作においてとても重要なパラメータになっています。
あまり紹介されることがなく、IT系の学校でも流されてしまうことも多いですが、Web政策の基本といえるものなので十分に気をつけるとよいでしょう。

Fパターンでは左側でかつ左上に視線が集中していることを意味しており「左上」の重要性が明確になっています。
Webデザインを検討するときにはこの左上の領域をいかに印象良く目立たせるかが重要となります。
そのサイトのシンボルとなるような画像やメニューバーなどは左側に寄せておいたほうがサイトに滞在しやすくできるのでデザイナーには工夫が求められます。

文字の配置なども文章構成と合わせて考慮することでしっかり文章を読んでもらえるようになります。
個人のサイトや企業のサイトでも同様に、こうした視線誘導を確認することで確実におしゃれで見やすいサイトをつくり上げることが可能です。

サイトの性質によっては内容よりも見た目を重視したほうがアクセスや制約につながりやすいことも多いため、Webデザインはとても重要です。決して軽視すること無く検討しておくとアクセスも向上させられるでしょう。