ネットワークエンジニアは主にコンピュータネットワークやネットワークプログラミングを行う職業です。
コンピュータネットワークの設計や初期設定をはじめ運用や保守などシステムの構築を中心に、ネットワークケーブルや通信回線などの物理的な内容やプロトコルにも幅広く携わります。
そのため、ネットワークサービスを提供する為のプラットホームとなるLinuxやUNIX、またそれらの環境下で稼働するファイヤーウォールやDNS、ルータなどの通信機器の特性を良く理解し情報処理に携わる「情報処理技術者」です。
日本国内でのネットワークエンジニアの業務内容は、設計や初期設定・運用といった各種業務行程を完全に分担して行う場合が多くなっています。
運用や保守というのは、ネットワークを構築した後の維持や管理・メンテナンスが主な仕事です。
社内のネットワーク通信に関連するあらゆるデバイスを運用するための管理や維持を行います。
また、ネットワークシステムの監視も業務内容に含まれています。
遠隔地から監視ツールを使用して定期的に監視対象の機器が正しく動作しているかを確認します。
ネットワークのデバイスの開発を行うこともあり、ハードウェアのエンジニアとしての業務を行う事もあります。
ネットワークエンジニアに関係する認定資格は多数存在します。その中でも特に重要な資格をご紹介します。
国家資格では、技術士として電気電子部門、情報工学部門、情報処理技術者、ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、情報セキュリティアドミニストレータが主な資格です。
情報セキュリティアドミニストレータは2008年度以降情報セキュリティスペシャリスト試験に統合されました。
ネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストについては、基本情報技術者および応用情報技術者試験を合格するのと同等のリテラシーを身につけていることを前提とされています。
民間の認定資格では、Linux技術者認定(LPIC)、サンマイクロシステムズ(SCNA)、Cisco技術者認定(CCNA)、Microsoft技術者認定(MCP/MCSE)、プロジェクトマネジメントプロフェッショナルなどがあります。
このように資格も多く、エンジニアの数は年々増えているものの1990年代後半にインターネットが爆発的に普及したことでそれ以降慢性的な人材不足となっています。
最近ではパソコンを扱う業務であれば、未経験でもエンジニアとして扱って社内教育を行う場合がありますが、本来は「技術者」であり国際水準のリテラシーを備えている必要があります。