Webアナリストってどんな仕事?

Webアナリストは、Webサイトから情報を収集・分析し、企業が抱える課題を解決したり、事業戦略などを考えたりするのが仕事です。

主に自社のWebサイトの訪問者数などを管理しますが、業務はそれだけにとどまらりまらず、Webサイトに関するさまざまな業務を行います。
業務内容は業種や職種によって異なりますが、商品開発や販促活動、広報、人材採用などあらゆる部門に対してWebのアクセス情報や、入手できるあらゆるデータを総合的に分析して、課題解決のために尽力します。
また他部署が行うWeb関連の事業に協力したり、アドバイスを行ったりして、その事業の成功をサポートすることもあります。
このようにWebアナリストは、Webに特化したコンサルタントの役割を担っています。

日本では、Webアナリストというと、自社のWebサイトの解析レポートを作成するのが主な仕事と考えている人がまだまだ少なくありません。
しかし、欧米ではWebアナリストの仕事は、単なる解析レポートの作成だけでなく、多岐にわたります。

たとえば、金融業界で働くWebアナリストは、アンケートや顧客関係管理、広告の費用対効果などの顧客ニーズに関する分析などを行います。
またEC業界では、より効果的なカスタマーサポートの構築や、顧客のフィードバックなど行動を分析し、購買意欲向上のための作戦を立案します。
さらに、メーカーでは顧客ニーズや、製品やサービスに求められる機能、市場トレンドに関する情報の収集と分析を行い、ユーザーニーズに合致した事業戦略作成に貢献します。
メディア関連では、オンライン広告やウェブ関連の評価を中心に、新たなメール配信サービスやモニターを行って、メール開封率や迷惑メール設定率、クリック率などユーザーの動向を分析したり、Webサイトで行うキャンペーンの立案や評価などを行って、より効果的なコンテンツの提供へと導きます。
広告代理店では顧客行動分析や、キャンペーンのデータ収集・分析、オンラインマーケティングに関するさまざまな分析や対策などを行います。

Webアナリストに求められるスキル

それでは、Webアナリストに求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。
Webアナリストに不可欠なスキルは、分析力と課題を解決する能力です。
現在起こっている事柄に、興味を持って対応しようとする前向きな姿勢が大切です。
なぜこのような事態が起こっているのか、他の事柄との関係性はあるのかなどを調査し、集めた情報から事態を分析し、さらに課題の解決策を提案できるスキルです。
これは極めて高いスキルというべきで、常にロジカルシンキングを意識するなど問題解決能力を磨き続ける必要があります。

また、問題解決のためにさまざまな部署の人たちと話し合う必要があるので、コミュニケーション能力も欠かせません。
会話によるコミュニケーションはもちろんのこと、レポートを作成することも多いですから、わかりやすく誤解されにくいレポートを提出するために、文章力や視覚表現力といったスキルも求められます。