Webデザイナーという仕事について

Webデザイナーという仕事は、一般の人がインターネットを通じて閲覧をするWebサイトをデザインしていくというクリエイティブ系の仕事です。

クリエイティブ系の仕事では、学歴や所有している資格などよりも自分が持っているセンスや過去にどんな実績を作ったかというような実際の能力がより多く問われます。

デザイン職を目指す人の多くは、同じ業務をして同じ給与を受けるよりは自分の実力に応じた報酬を受けたいと考えていることでしょう。

そうしたことからWebデザイナーを目指すなら、自分の力をのばしながらそれを収入につなげていこうという貪欲な競争意識がまずもっとも求められます。

ただしWebデザイナーはファッションデザイナーやアクセサリー・ジュエルのデザイナーと異なり、見た目ではなく実際の使い心地や便利さといった部分がより重要になってきます。

そのためセンスはもちろん大事ですが、そのデザインがどういった用途に役立つかといったような商業デザイナーとしてのスキルも同じくらい多く求められることになります。

Webデザイナーに向いている人とは

そうしたことから考えると、Webデザイナーという仕事に向いている人として挙げられるのは以下のような適性を持った人ということになります。

デザインの基本的な知識があること

デザインをするときにはセンスが大事ですが、そのセンスを生かすためにはデザインに関する基本的な知識を持っていることが条件になります。
デザインの基本的な知識としては、まず色彩についてのしくみや心理的な影響といったことや、見た目を左右する空間配置やフォントの使い方といったようなことです。
またそうしたデザイニングには流行も大きく左右されてくるので、デザイン業界の動向についても敏感に反応し取り入れることができる力が必要です。

新しい技術を積極的に取り入れる姿勢があること

一般的なWebサイトは現在XHTMLというマークアップ言語を用いて制作がされています。
ですがそれは今後も半永久的につづいていくという保証はどこにもなく、PCやタブレット、スマホといった媒体以外からの利用が始まった場合などにはまた異なる方式でのサイト制作が必要になってきます。
またマークアップ言語の他にJavascriptやphpといった何らかの機能を持たせるための技術も常に登場してきているため、そうしたことにもすぐに対応できる柔軟性が求められます。

使う側の気持ちを想像して制作ができること

Webサイトの場合、見た人に「すごい」と思わせることだけでは機能としては不十分です。
逆に見た目の芸術性はそれほど高くないとしても、訪れた人が自分の求める情報や機能にすぐにアクセスすることができるサイトこそがよいサイトということになります。
そこでWebデザイナーは依頼してくるクライアントの要望にこたえつつ、その目的に適合したサイトデザインができる力が求められます。
自己満足ではなく本当に役立つサイトを作るには、使う側の気持ちになって制作をすることができるという想像力が必要です。

最も大事なのはやる気と興味

Webデザイナーとしての適正はいくつかありますが、それ以上に大事なのはWebという媒体について主体的な意志で関わっていきたいと思う気持ちです。

一般的なデザイナー職に比べてWebは大変流行の移行が早く、ちょっとした間に人気のあるサービスなどが大きく変化していきます。

自分の技術や知識に固執をしすぎているとそうした流行から取り残されることになってしまうため、常に自分から興味を持ち、積極的に新しい技術やサービスを使っていこうと考える姿勢が大事になってきます。